サカイ選手権終了。2015~2016関西シクロクロスシリーズ雑感。




昨年は年が明けても残留切符は1枚しか持っておらず、翌年C2に残留するには残り2枚必要だった。
希望が丘ではレース中リムまで貫通する釘が刺さってパンクし残留切符が獲れず、まさに崖っぷちの絶望が丘となった。残り2戦全て66%以内で完走しないとC3降格という最悪な状況。それまで8試合走って1試合しか切符を取れていないのに、2試合で2枚は非情に厳しい。それでもそういう状況の中、サカイ、桂川と連続で残留切符を獲得して、土俵際なんとかC2残留を果たした。

そんなにC2残留にこだわる必要があるのか。多くの人には疑問だろうし、多くの人にはそれほど価値のあるものでもない。ただ自分にとってはアイデンティティみたいものがC2にはあって、今それをなくしてしまうと、もう二度と手に入らないのではないか、なくしそうになればなるほど大切に感じる、そんなささやかなステイタスである。
10年くらい前、私がまだC2に上がる前は、C2と言えばC3から昇格したもののいつまでもC1に昇格できない、うだつの上がらない係長みたいなイメージを持っていた。C1の華やかさやスピードは無いが、テクニックと要領だけはある、いぶし銀のシクロクロス職人、そんな感じ。
今は競技人口が増え、C3の下にC4が定着して、C2になるにも二回昇格する必要があるので、係長というより課長くらいに価値は上がったかもしれないけれど、どちらにせよC1に上がれない中間管理職の匂いのするカテゴリーである。
C4の選手からしたらC2って強い選手に感じるかもしれないけれど、走っている姿を見られていると、いつもC2の後ろの方にいるので速い選手には見えない。C3やC4の上位で走っている選手にすれば、あの人なら自分の方が速いに違いないと思われてそうである。いや実際自分の方が遅い気がする。

前年調子が悪く、苦労して残留したにもかかわらず6月に入るまでまるで練習せず、朝市サイクリングに参加しても男性はおろか女性にも置いていかれる状況に焦り、朝練再開。それからはほぼ毎朝自転車に乗って4ヶ月。9月末には調子を戻し、いや戻しというか今までにないくらい絶好調になる。やればそこそこできるようだ。
今シーズン開幕して、プロローグ10位、初戦のマイアミ10位で一発残留。これで毎日残留のことを考えなくても来シーズンもC2である。いきなり目標達成。その後もシードで1列目スタート。調子も良く、これ、もしかしてC1昇格もあるかも??と思って臨んだスチールの森日吉のレース、スタートから中原さんと二人逃げで途中まで2位。。。。。。
私のピークはここまででした。この試合パンクしてリタイヤ。このあと風邪をこじらせて、約一ヶ月朝練無し。朝がだんだん暗くなり、寒くなり、自転車から遠ざかる日々。6月から9月までは気にせず飲んで食べても体重が減り続けたが、12月からは逆に太り始め体重も元どおりに。迎えたサカイ選手権は昨年より悪い成績でフィニッシュとなった。
速く走ってないのではなくて、速く走れなくなってしまっている。これだけ走れないともうC1昇格など淡い期待も浮かばない。あとは最終戦桂川で怪我せず、一人でも多くの選手がC2に残留してくれることを願うだけである。この時期、ギリギリ残留してくれる人は、来年の自分が残留を決めるための貴重な分母だから。