ヴェロシティ・ベスト

たぶんこんな名前だった。当時パタゴニア最軽量ウエアだった。約１００ｇ。非常に軽く畳むとげんこつくらいにコンパクトなので自転車のジャージの背中に入れていてもその存在を感じないくらいだ。補給用のゼリーと一緒に背中に入れているとゼリーを出す時うっかり落とすとたぶん気がつかないので背中の３つあるポケットでは違うパートに入れる。
自転車で急に雨に降られた時、乗りながら背中のポケットからベストを取り出し、広げ、着るというのがいなせな自転車乗りだ。これはみんな早いうちにマスターして欲しい。
これは防風性に優れ、透湿性にも優れ蒸れにくく、軽く、自転車を乗るには最適なベスト。私の持っているベストのベスト・オブ・ベストではあるが、自転車専用ベストというにはもう少し工夫がほしい。そう、自転車乗りのためだけに極めて偏った設計がなされていないので物足りない点がある。まず背中にポケットがない。せめてアンパンがはいるくらいのポッケが欲しい。これがあると下に着るアンダーウエアにポッケがなくても練習に使える。あと背中がもう少し長い方がいい。これは自転車はかなり前傾でのるのでドロップの下を持った時背中がでそう。あとは背中の一部をメッシュか通気性のいい素材に変えてほしい。背中が防風性の高い素材だと高速ではパラシュートのようにはためき、もしかして抵抗が増えているのでは？と、気になる。ま、それでもかなりお気に入りで一年中で最も着るウエアの一つである。