春ロード

春はあけぼの!
でも朝から雨がしとしと・・・・・
予定していた友達との山ライドは中止にした。
そのままベッドで7時頃まで一人悶々としていたけれど、先週の日曜も乗れなかったので、春雨じゃ、濡れていこう!と、決心。ロードレーサーを出し、出発することに。
雨は止みそう。小雨なので花粉の飛散も少ないのがかえっていいかもね、とポジティブ・シンキン。ほととぎすの鳴き声を聴きながら、春を感じる。かなり寒いけど。。。
ゆっくり六丁峠をインナー・ローで上る。実際ゆっくり、インナー・ローでしか登れないのだ。ここはこんなにきつかったけ??重いギアを踏めなくなっているのか、単に冬の間に弱ったか、体重が増えたせいか、その全てか?
上り終えたら今度は濡れた急でスリッピーな下り。慎重に慎重に下る。ここですでに全身ずぶ濡れ。
保津峡から水尾にかけての上りもずっとインナーでくるくるまわす。調子は全然である。まだまだではあるけれど、寒い雨の中、バカみたいに自転車に乗っている自分に、ちょっと酔う。
この辺から雨が雪に変わる。雨より雪の方が冷たくなくっていい。と、ここでもポジティブ・シンキン。寒いけれど身体の中からはポカポカと温まってくる。神明峠まで来てメーターを見るとまだ10km。まだ10km?と疑いたくなるほど疲れてきた。そこからピークまでがこれまた非常にきつい。
雪がだんだん強くなる。そのうえ雨とあられが混じりだす。上りきって、そこからは越畑まで下り。もう激寒い。全身濡れているうえに、ペダルをこがないので身体が温まらない。風も強くなり、吹雪いてきた。あられ混入率が高く、パチパチ顔に当たり、痛くてたまらない。ブレーキレバーを握る指も冷たくて感覚がなくなってきた。越畑まで来るとそれまで木々に囲まれていた狭い道が、吹きっさらしになる。すごい風だ。寒すぎる。ひさしぶりに自転車の乗っていて感じた。このままやと、死ぬ。
ここから八木、亀岡までの激しい吹雪との戦い、なおかつ運動量の少ない下りで身体が冷えきることをイメージする。やばすぎる。ここから引き返しても下り基調で身体が冷えきることには違いないが、風は少ないし距離も短い。結局引き返すことにした。猪の肉の看板のところで。
さっき下ってきた所をちょこっと上り、今度はえんえん上ってきた坂をえんえん下る。晴れていたら快適だが路面が濡れているので非常に神経質になる。ブレーキレバーを握る指が痛くてたまらない。ブレーキを上から小指と薬指で握ったり、下から人差し指と中指で握ったり、ごまかしごまかしとりあえず水尾まで下る。自動販売機でホットコーヒーでも飲もうと思ってポケットに入れていた千円札を出すが濡れていて自販機に拒否される。あーーー無情。
とりあえず手袋を脱ぎ、指をさすり、感覚を取り戻す。じっとしている方が風をうけないので寒さはましなのだが、このままここにいるとどんどん身体が冷えて風邪をひく可能性が高い。意を決して出発。保津峡を越え、六丁峠を越え、なんとか帰宅。たいへんな30kmだった。
春なのに。。。