関西クロスマイアミC2レポ

JR嵯峨嵐山駅から堅田まで輪行。この時期、車で京都を出入りすると必ず大渋滞に巻き込まれる。特に自宅周辺は観光地なので朝出かけるときはよくても帰りは家に近づけない。なので仕方なく輪行でレースに参加するが、実は輪行がけっこう楽しい。最近は慣れたもので、駅で自転車をばらしてかばんに詰めるのに所用する時間は5分くらい。パッキングして電車に乗って、電車から降りて、自転車を組んで、そのままレースという競技があればいい線行くかもそれない。
堅田からマイアミ浜まで自転車で移動。琵琶湖大橋を渡り、湖岸沿いを北上。景色は最高にいい。けれどきつい。琵琶湖一周からすればどおってことない距離だし、速く走っているわけではないのに、荷物を背負っているので非常にしんどい。
マイアミ浜に着くと、いつものクロスレースの時以上に雰囲気は熱い。UCI公認レースということもあり日本中からクロスの猛者が集まっている。普段まず見ない珍しい自転車がゴロゴロしている。その時はレースの準備に気をとられていたが、今思えばその都度持ち主に声をかけて全部写真に撮っておくべきだった。
ラファ・インディペンデントの矢野さんとその仲間たちは超クール。

IFのシングルスピードはホワイトインダストリーのシングル用ハブとクランク、マシンテックのカンチブレーキ

エキセントリックシャフトでチェーンテンショナー無しでシングル化していて、16Tと18Tのコグがハブの両サイドについている。このハブそそる。IFは何台か来ていてどれもイケてるし、クリキンピンクハブのセブンとか、スティーブンスのクロス車とかそそるバイクが多数あった。
人の自転車を見てばかりいられないので何周か試走。
試走でコケそうなところはだいたいコケた。フレームで膝をしたたか打ったり、いつどこでどのようにして何が当たったのかわからないが膝の裏をすりむいてたり、もうレース前から大変である。試走中、砂のせいか前の変速がおかしくなり、インナーに落とすとアウターに上がらない。このコースでアウターが使えないのは致命的なのでインナーを使うのはあきらめアウター縛りで走ることにするが、今度はアウターに入れるとチェーンの長さが足りず一番ロー側の28Tが使えない。なんとも使えない自転車だが、それはそれで闘うのがクロス。試走でコースのパートパートで使うギアを決めておいて、乗れないところはランに切り替えることにする。そのせいか今回レースではランがうまく使えた。
いざスタート。C2だとスタートで前に行けても、前に行くのに気後れする。どうせ後からすぐ抜かれるのに、前を走るのはおこがましいと考えてしまうからだ。でも今回はそれは失敗。砂地に入って、いきなり大渋滞したから。もっと前を走っていればもう少し楽に走れたと思う。一周目の砂場は修羅場。楽なラインは一つしかない。そこへ何十もの人と自転車が押し寄せる。それでも試走で自転車を押して走る練習をしていたので比較的前で砂浜を終えられた。比較的前を走っていたので、それから先は抜かれるいっぽう。後ろから追いついてくる人はスポーツカーのように速い。こちらは軽トラ。自分ではアクセルベタ踏みなのに抜かれた人には追いつけない。それでも腐らず走り続ける。クロスは時間が来れば終わるので、レースが早く終わって、早くここから解放されたい、と思いながら最終周を走っていると、30秒後スタートの女子エリートが追いついてきた。女子日本チャンピオン候補、真下選手。森で抜かれた。それでもささやかな意地で着いて行き、ゴールで抜く。せこい。せこすぎる。
終了後、知り合いとおしゃべりをし、雨が降る前に帰路につく。
ハマさんと虹パパさんに琵琶湖大橋までひいてもらう。二人はロード。こっちはレース後で荷物背負って、低圧ブロックタイヤでかなりきつかった。
帰宅して、マウンテンバイクのチームメイトがC3で優勝との報告を受ける。一週間に五日は一緒に遊んでいる仲間なので非常にうれしい。これで一緒に行く輪行仲間がまた一人増える。
今回一緒に輪行でレースに行って、一緒にレースを走って、一緒に帰ったNAMさんはC2で8位。強い。レース途中遠慮なく抜かれ、一緒に着いて行こうとしたが、無理だった。