油断大敵

冬至
この暗さに慣れてしまえば、これから先は明るくなるばかり。
まだまだ寒くはなるけれど。
四名。
冬至だけに6時過ぎはまだ真っ暗。暗闇の峠を登りきり、シングルトラックに入ってもまだライトが無いと路面がよく見えない。よく見えないけれどみんな走っていく。さほど速くない。速くないけどのろのろでもない。みんなそれなりに走れるのは、溝や、上から垂れ下がりよく頭をぶつける枝や、横たわる倒木の位置が、何度も走っているのでだいたい頭に入っているから。前輪に何かが当たればさっと腰を上げたり、頭上に影が見えたらさっと頭を下げたり、これはこれで楽しい。楽しかったのは今日は路面がドライで走りやすかったこともある。これがウエットだと危なっかしくて余裕は無かっただろう。
下りの途中でいつものおばさんに会い、挨拶すると、誰か一人、自転車で先に行っているらしい。明るくなってきたのでプラスアルファのスピードで追いかける。下まで降りるとみーこさんと遭遇。暗い中一人で山を楽しんでいたようだ。そこからはもう一度登り返して一緒に来たメンバーと日の出を見に行かず、時間が無いのでそのままみーこさんと帰る。
みーとさんとは途中で別れ、一人で帰路のシングルトラックを下る。1kmほどのミニトレイル、もうすぐ出口と言うところで前輪を轍に落とす。落とす気はしていた。ただ落としても、うまくリカバリーできると思った。轍の中にさらに障害があった。前輪が食い込み、そのまま自転車は倒立。時間はスローモーションになる。どうやってこけるか考える。勢いがないので自転車から投げ飛ばされず、ゆっくり顔から落ちていく。おでこから顔着。ヘルメットをきっちり被っていたので地面と直接コンタクトはしなかった。首が痛い。腕は痛くない。左膝打った。こういうことを1秒くらいで確認していたら背中に自転車が落ちてきて、自転車はそのまま前方に飛んでいった。山座布団や替えチューブや手袋が入ったリュックを背負っていたのでびっくりしたわりにダメージはない。歩くより遅い速度でこけたけど、落差があったのと頭から行ったので首が痛い。おでこがヒリヒリ。
帰宅して膝を見ると出血して青たん。おでこすりむいてる。けど、どれもたいしたこと無い。