リスク

マウンテンバイクに乗っていると乗らずに生活しているよりは怪我をするリスクが高いかな。ただリスクは増えるけど、乗らないでいるより得られる快感が大きいのでマウンテンバイクに乗る。実際は乗らない人が考えるよりはずっと安全で、乗らないでいる生活とほぼ同じ程度、ほとんど怪我をしない。というのも怪我をすると継続して乗れなくなるので、リスクを踏まえつつ、自分(と自転車)をコントロールしているから。危険な箇所でも最後までコントロールし、もしこけたとしても受身がとれ、怪我をするにしてもせいぜい皮膚をすりむく程度との予測を持って走る。自分にとって最悪のリスクは死亡または回復しない怪我を負うこと。こうなると取り返しが付かない。
自然に対しても同様リスクを考える。自転車で木にぶつかって枝を折ってしまうと、その枝にとっては取り返しがつかないけど、その木全体が枯れることはまず無いし、ましてやその木の生息する森や山、そこに住む動物まで死んでしまうようなことはないよう意識している。よく踏まれた路面の締まった所を走り、荒れないように気もつけている。リスクを考えるのは怪我をすると走れないのと同様に、山がなくなるとその山で楽しむことができないからだ。なので純粋な状態で保護されている場所には立ち入らない。気をつけていても外部から種子をつけた服やタイヤで生態系を破壊する恐れがある。その時は気が付かないような小さなことでも生態系を破壊するということは取り返しがつかないことだから。
放射能汚染はそういう意味では取り返しが付かないリスク。地球の生態系にとっては今回以上のすごい地震津波が来たとしても、たとえ日本が沈没して消滅したとしても、放射能が漏れないくらいの安全性が必要だった。