嵯峨祭菊鉾研究会本鉾


2014年は5月7日から、雨で休んだ二日以外毎晩、日曜は昼夜と、たくさん練習できました。鉾差しはもちろんですが、元鉾差し、鉾管理委員会や、四区の三町内の役員のみなさんにも毎晩大変お世話になりました。それ以外にも食事の差し入れ、陣中御見舞などいっぱいいただき感謝しております。
今年は練習に小学生から中学生、高校生、大学生と幅広く、かつ熱心に参加してくれ、何人かは本番で差せるくらいに育ってきました。菊鉾の将来が楽しみです。大人の方も鉾を差す以外にも、鉾の差し上げ、差し替えなど、例年不安な部分の練習がよくできたと思います。
私は今年から菊鉾の責任者となり、裏方の仕事が非常に多くなりました。打ち合わせも多く大変な事も増えましたが、他の鉾の方とも話をする機会が増え、いろいろ勉強になったことも多かったと思います。
さて自分自身の鉾の技術の部分ですが、加齢からくるのか、精進不足なのか、ビデオに撮ってみるとリズムも自分が思っているより速いし、ヨタヨタしているし、鈴を当てる時に腰も落とせてないし、剣や棹のしなりも使えていない。なんか鉾差しとして下り坂に入っていることを実感します。今は若い時のようにいい音を出してカッコ良く差したいというよりは、菊鉾の伝統的な差し方に近づけたいという気持ち、その技術を次の世代に伝えたいという気持ちが大きいです。でも自分が伝統にまだ近づいていないというのは寂しいです。
まずは還幸祭を怪我や事故なく終了させることを最優先に、あとは当日楽しく鉾を差したいです。それが終わったらまた来年以降に向け何かできることがないか考えたいと思います。