パンクロッカーの哀しみ

真心ブラザースの”パンクロッカーの哀しみ”は名曲だと思う。
うん名曲だ。
なにかを声を出して”いい!”と言うと、それがあまりオリジナリティのないものだったりすると、”いい”と言った人まで偽物のように見えてくる。ま、もともと偽物でも本物でもなく、単なるやじ馬の独り言である。パンクロッカーの哀しみの、あの作るのに数分しかかからなかっただろうと思われる、あの軽さ、いいなー。真心もビッグになったから最近は音が分厚すぎるんだ。
日曜朝ライド。パンク。
この一週間で三度目よー。
まさにパンクライダーの哀しみ・・・・
でも今回のは自分のミス。ダート部分に何カ所か水きりのコンクリートの溝が入れてあって、そこを抜重して行けばいいのに、ええかっこして、両輪バニーホップでこなしていたら、いくつめかで、リアタイヤをコンクリートの角に着地させてしまいパンク・・・・前も一度やった。
で、雨の中のパンク修理に仲間全員をつきあわせてしまった。申し訳ないです。
今回のライドは自分のマウンテンバイクライド史でも最高レベルの激雨。たぶん大雨警報が発令されているんではないかと言うくらいの雨、場所は山の中かなり高所。これ以上状況がひどくなる前に下るしかないと言うことになった。
女性を含む七人でシングルを下る。メガネに激しく雨水が当たり、前が非常に見えにくい。でもメガネをはずすと、近眼なので溝や根っこが見えなくなる。メガネを拭こうと止まるとレンズがみるみる曇る。最悪。メガネをして細い眼をさらに細めていても下のまぶたに水がたまるような感じがする。プールにある両目同時に洗える洗眼シャワーで眼をえんえん洗っているような感じである。
視界は悪い。で、道は川のようになってきた。シングルトラックは両側から伸びた草がせりだし、手のひらくらいしか幅がない。着ている服も水をたっぷり吸ってきて重くなってきた。それでも、路面は固くしまっていて、けっこう走れる。緩やかな下りと登り返しが続くシングルトラック。そうやって走っているうちに、ずぶ濡れとか、よく見えないとかそういうことももうどうでもよくなって、ただ単純に楽しいと思えてきた。脳内麻薬がでてきたようだ。ゴキゲンに半笑いで走っている自分がいた。
私が一度パンクしたがトラブルもそれくらいで全員無事山を降り、街にでてバス停で雨宿りして午前10時前に解散。
みんなと分かれて家に向かう途中で晴れてきた。
で、また思い出し笑いしながら家に帰った。
雨ライド、路面も荒れるので決して人には勧めないし、あえて雨の日に走りに行くことはないけれど、たまにはこういうのもおもしろいかな。