日曜朝ライド

朝6時半集合してもらってうちの家の裏山にサイクリング。
3人。
登りはえんえん。
私を除く二人は来週王滝100kmレースを控えているので、なにかと王滝でモチベーションが高い。バックパックやら、サドルバックやら補給食やらセッティングやら、そういうものをいろいろ悩むのも王滝の楽しみの一つやね。一方通行で100km、水以外無補給の旅はちょっとしたトラブルが命取りになる可能性がある。ま、それでもちょっとしたことにとらわれず身体を壊すことなく皆完走して欲しいもんだ。
ふもとから舗装路を1時間半ほど登り続ける。そこらあたりから急にペースが上がる。たぶん残りはあと少しだ。でもこのあと少しが実はけっこう長かった。10分近く戦った。舗装路から未舗装路になり一気に風景がひらけ、頭の中でエンディングロールが流れる。あー負けた。もうゲキしんど。レースでもこんなしんどくないくらい追い込んだが負けた。なかなかかなわないが、こういう登りが唯一勝てる可能性が残されているので以後またがんばるべし。で、いざシングル。シングルに入ってすぐチェーンをスプロケとスポークの間に落とす。苦労したがなんとかなおり、再出発。一つ目のピークを越え二つ目のピークをめざす。雨がどんどん強くなっている。遠くまで見渡せるポイントでも今日は霧でほとんど何も見えない。真冬の風景。いつもは乗車率が高い登りのシングルトラックもテクニカルなところはことごとくミスる。雨とウエットな路面で体力はどんどん消耗する。で本日の最高地点に到着。雨が強くなってきたので早々に下り始める。シングルに入ると下りも上り返しもたいしてうまくないので、ぐんぐん離され、ひとりぼっち。霧で視界は悪く、雨は降りしきる。熊笹に覆われて道を見失いそうになる部分など、もしここに熊が出てきたらどうしようと、マジびびりである。しばらくして下手にブレーキをかけたら前転しそうなゲキ下り部分で一人に追いつく。一度自転車から降りてしまうと再乗車が難しいのだ。そのまま追い抜き傾斜の緩いところで全員合流。再び下へ。このあたりか豪雨、道は川のように水が流れ、私のVブレーキはあまり機能しなくなった。カチーン!と脳の中のスイッチが入ったように笑いが込み上げる。以前のどしゃぶりライドもそうだったが、こういうことをやっている自分が馬鹿馬鹿しくなるのか笑えてしかたない。初めからこんなに雨が降っていたなら出かけないので、この楽しさも天からの恵みだ。
無事山を降り、自販機でジュースを補給。寒いのでホットコーヒーがほしいところだ。身体が冷えるので早々に帰路につく。きっつい峠でバトルして敗れ、家の近所まで来たら晴れてきてセミがなき出した。
まだここは夏だねー。