マイアミ

moorie2007-11-26

マイアミ浜というだけあって本当に砂浜がハワイに思えるほどポカポカの陽気。(実はハワイには行ったことがない。)琵琶湖湖岸マイアミ浜でシクロクロスレース。今回はUCI世界選手権選定レースに指定されているだけあって、コースは非常に難しかった。長い砂浜部分が二カ所。例年テクニカルな松林部分が今年は砂が要所要所に盛られていて漕ぎが重く、ライダーを苦しめる。自分が会場に着いたとき、日本最高クラスであるカテゴリー1のレースが実施中であったが、現日本チャンピオンが活躍し、半数以上が完走できないサバイバルレースとなっていた。(コースが難しいほど力の差がでて、周回遅れになるとレースから除外される。)
その後の友人のC2のレースを見学後、自分のレースに出場。C3の選手の1分後スタートの混走である。スタートして松林のテクニカルな部分に入るやC3の選手の後ろのほうの集団に追いつく。C3約60名、マスター40名が狭いコースにひしめきあい、まさに災害から我先にと逃げまどう人々のようだ。ま、そこを冷静にすり抜ける。今日のテーマは冷静。非常にしんどいコースなのでできるだけ力を使いたくない。乗って行けそうな所も渋滞してもっとも良いラインを選べない場合、押すほうが楽で速いのだが、そういう所も気楽に無理せず押す。ランのダッシュを多用すると自分のエネルギーはすぐエンプティになるから。最初の長い直線の砂浜も大渋滞。渋滞を避けるように波打ち際へ移動すると、湖に片足落ちる。ひざくらいまであってちょっと焦る。で、なるべく砂がしまったところを選び歩きクリア。その後要領よく走っていると一周目終了時2位まで浮上していた。ラッキー。こうなると休めない。上位常連メンバーの一人がマウンテンバイクを選択し一人30秒前を逃げているが他の速いメンバーは自分の後ろにひしめいている。非常に難しいので目の前にくる難所を丁寧に処理しているうちに一人に抜かれ二周目で3位。それからも後ろからライバルにつつかれながら緊張感を持って走り続ける。最終周のシケイン、衝立越え、二つ目で自分の足と自転車の後輪を衝立に当てふっとぶ。ここはギャラリーが多く、悲鳴とどよめきがあがる。衝立障害は最も得意なのだが今日は障害の間に砂が挽かれていて足が沈み、高く飛べなかった。過信していた。ここで一気に差を詰められ4位はすぐ後ろまで迫る。こうなると燃料切れも考えずダッシュあるのみ。乗りにくい所はすぐランに切り替え差を引き離す。最後の直線、2位は見えず、4位も少し離れていたのでひさびさにスプリントせず、ジャージの前ファスナーを閉じ、リラックスしてゴール。3位。もう少し前と距離が詰まっていればもっとくやしいかもしれないが、今回はこれで充分うれしかった。一分前にスタートしたC3の選手も50名くらい抜かせたので上出来ではあるが、もしC3で走っていたらC2昇格にはあと一歩足りないといった感じ。そう考えるとC2、C1選手のすごさがよくわかる。選ばれた選手たちだから。ま、その先の一歩先にある世界の壁は厚いけれど。
表彰式で3位の景品を受け取る。今回スポンサーのついていないレースだったので、銅のワッペンのみ。ま、いいんだけど、いいんだけどさみしい。だって讃岐大会なら3位でも焼酎とつまみがついて、2位だと焼酎とつまみとかぼす、1位ならメロンと焼酎とつまみだった。ま、いいんだけど。で、画像はそのワッペン。ま、うれしいのでうれしがってジャージに縫いつけたろっと。