ホイール・パート2

もちろん、ホイールの善し悪しは軽さだけではなく(もちろん非常に重要だが)、リムとハブの性能とか、スポークの数とか品質とか組み方とかいろいろな要素が絡み合っているの。もちろん軽いリム、軽いスポーク、軽いハブで組んだホイールは、舗装路のヒルクライムなど路面が良く(破綻しない路面)、スピードをあまり出さない競技に最適ではあるが、シクロクロスクロスカントリーレース、山遊びでは強度不足から壊しそうで心配である。なのでメーカーが完成品として出荷している完組みホイールを選んだ方が無難と言えば無難である。完組みホイールは、あらかじめいろいろな状況を想定してマージンを持って作られているし、スポーク、ハブ、リムが専用設計になっている分、そこそこ軽い割にスポークが切れなどが起こりにくい。
ではメーカーの完組みホイールで全て満足いくかというと、実はそうではない。自動車の世界でも高級車はたいがいサイズがでかく(レクサスとかメルセデスとか)、値段が高く、普段に使いにくかったりする。ホイールも同様に高級な完組みはさすがに性能がいいのだが、いいものは価格が高く、レース向きで、修理が困難だったり、普段使うには堅すぎたりする。逆に安いモノはハブがイマイチだったりする。そこで再び物欲リストに浮上してくるのが手組みホイールである。今欲しいのはハブやリムがそこそこ良く、自分で手入れや振れとりもしやすく、雨でも、舗装路でも、林道でも、レースでも使える、できるだけ気を使わないホイール。そんでもって安い。そんでもってかっこいい。欲張りだ。自分の予算と用途に合わせて組み合わせて作るホイール。ま、その組み合わせも失敗するかもしれないが、それはそれ、またそれが人生の糧になるのではないかと。