世界選

まだ観ていなくて、これから観るのを楽しみにしている人、読まないように。
展開は自分の想像していたのに非常に似ていた。本当に最後の最後まで、手に汗握る展開。ブルセギン、バッラン、クネゴのランプレトリオが滅私奉公のように動く。もちろん自分の優勝のためではなくイタリアチーム優勝のためだ。終始イタリアは攻め続け、最後の最後レベリン、クネゴ、バッランが先頭集団に放たれた。この瞬間、ベッティーニバルベルデと心中するつもりだと思った。ボーネンフレイレシュレック兄弟、シューマッハー、ザベルらもバルベルデ同様動けなかった。集団ゴールとなるとこのコースではバルベルデが最も強いということがベッティーニには、というか、多くの自転車ファンにはわかっていた。なのでなんとしてもバルベルデは後方に残さなければならない。そのための駒がベッティーニだった。
こうなると一番強いのはクネゴだと信じてゴールの瞬間を待ち望んでいたが、ゴール前1km、バッランがロングスプリント。クネゴとレベリンが抑えに回る。すばらしい抑えだった。通常ああいう抑えはゴール前では通用しないものだが、それだけ強いメンバーが先頭集団に残っていなかった。そのままバッラン優勝。クネゴがスプリントを制し2位。チームとしては万々歳である。
その後複雑な気持ちで表彰式を見ていた。あーーーなんでクネゴじゃなくてバッランなん。クネゴアルカンシェルを着て欲しかったし、それに充分ふさわしい選手だと思うし(もちろんバッランもだけど)、このチャンスを逃すと次はいつチャンスが回ってくるかわからない。
それにしても世界選は面白い。今回うれしさ半分ではあるが、ロンバルディアではなんとしてもクネゴに優勝して欲しい。このときはバッランにはアルカンシェルを着てアシストしてもらいたい。