長い夜(土曜から日曜にかけて)

moorie2009-02-22

峠はマドンナ・デル・ギザッロで終わりではなかった。チビーリオが待ち受けていたのだ。
土曜日、夕方から体調もよく、仕事を済ませ、普通に家族と同じ食事、たこ焼きを食べた。近所の料理屋さんがくれたりっぱな蛸でのたこ焼き(料理屋さんでは蛸は脚を中心に使うので頭が余りやすいそうだ)。身体が治りきっているわけではないので恐る恐る数個食べて、お風呂に入って寝た。
10時半ごろ、おなかが激痛に襲われる。蛸に当たったわけではないと思う。それを食べた家族は全員平気だから。やはり復調していない身体に負担がかかったようだ。えげつなくグルグルいうおなか、全身寒気。布団に入っても痛みで寝られるような状態ではない。身体に力が入りすぎているのか脚まで痺れてきた。便を出すだけ出しても腹痛は治まらないので2時にもう一度薬を飲む。3時まで我慢したが改善しないので家族(嫁さん)に救急病院まで送ってもらう。
救急病院のベンチで診察まで待つこと一時間。痛くてたまらないけれど、笑えることが次々に起こる。まず待合室がえげつなく酒臭い。一組、酔っ払いで大学生風の男子2、女子2。そのうち女子一人が腕骨折。かなり酔っているが一人が怪我をしたので反省している風である。もう一組はよっぱらいフリーター風、男子2。一人が額を割っている。もう急性アルコール中毒の手前でかなり大声で話をしている。あちこちに携帯で電話し始めるし、無法者の極みである。同じ酒好きとして恥ずかしいが、自分もたまたまそうなっていないだけで、実は非常に近い人種のような、そんな気がして恥ずかしくなった。気をつけないと。
診察が4時頃。最も痛い時が10とすると、7くらいに落ち着いてきているが、まだ痛いので点滴を受けることにし、家族には帰ってもらう。点滴をして少し居眠ると6時になって点滴終了。歩いて帰れるくらい回復していた。人生で三番目くらいに痛い思いだったのでこのままでは死ぬかも?とまで思ったが、治るものである。
バスの始発で帰宅。乗車時、整理券が出なかったので支払い時にそう言うと、バス代ただにしてくれた。ラッキイー。