剣鉾練習十三日目

昨日の夜、天気予報では雨。でも雨は降ってなかった。
本番用の本鉾での練習。一人当たり三回ほど練習した時点で雨が降り出し、本鉾での練習を終了。本鉾は濡らしたくないのだ。剣はさみ(まねきはさみ)の木が水を吸うと膨張し、剣が抜けなくなるから。
嵯峨の剣鉾の剣はさみは木製。京鉾のまねきをはさんでいるのは竹である。ここの違いが鉾の降り方を大きく変えている。京鉾の剣をはさんだ竹の板は前後には非常によくしなるが、左右にはしなりにくい。嵯峨の剣はさみは堅く、ほとんどしならない。
今日は練習に来ている中学生の子が大人用の練習鉾を鳴らせるようになった。去年から練習に来たまだ二年目で、それも力がまだ弱いであろう中学生が鳴らしたものだから、鉾差し全員が驚いた。差さないものにはわからない驚きである。焦りも混ざっている。体力さえ付けば来年か、遅くとも再来年には本鉾デビューできそう。昨年までは本鉾メンバーの休憩時のみの練習だったのが、軽い専用練習鉾もでき、大人の練習と並行して差すことができるようになった。毎日現役引退した年輩の人たちが一生懸命面倒見続けてきたおかげである。おもしろいのは大人は少し差せるようになってくると、年輩の人の色々な助言が疎ましく感じ、遠ざけようとする。わかってる!わかってるけど・・・みたいな感じである。そこで年輩の人は素直で言うことを聞く子供に熱心に教える。子供はとりあえず言われるままやってみる。子供が突然させるようになる。大人は頭ではわかっていても、それを動きにできない。焦る。正直私も少し焦った。
備忘録
差し入れ
豪華だった。
とれたてのそらまめを茹でたもの。
とり唐揚、焼き鯖寿司
ビール、ラフロイグ、げっしょう(純米大吟醸
今日は飲み過ぎないようにと思って来たので、飲みすぎないようにまんべんなく飲んで終了。
そろそろ練習量、酒量を落として本番に控えよう。ごはんの量を増やしてグリコーゲンを溜め込むのは自転車レースの前と同じ。

朝の練習場。大覚寺門跡にある。奥にある会所で練習終了後毎日あしあらいが実施されている。右の家は災難である。一昨日は植木に本鉾が倒れこみ、枝が折れ、昨日は屋根に子供用鉾が突っ込んだ。