GO−LIKE−O 再び

出かける用意をして5時半に自分の部屋を出ると、5歳の坊主がゴソゴソ起き出してきた。
この子が起きてくると出かけにくい。
「サンタさんからプレゼントが届いていたよ。」とDVDを手渡すと、それを抱えてまた自分の布団にもぐりこんだ。これで無事出発。
平日朝に走るのは珍しい西のトレイル。冬休みに入り、小学校に子供たちを送り出す必要が無いから、朝少し時間に余裕がある。8時半、最悪店を開ける9時までに戻ればよい。
6時上桂集合。二人。
アプローチの林道が恐ろしいほど暗かった。いや実際恐ろしかった。
夜が明けていないからどこでも暗いのは暗いのだけど、月明かりがあれば道の輪郭くらいは見える。でもここは両側が山に囲まれた谷道なのでほぼ真上にしか空が見えない。自分のライトが照らす部分以外は何も見えない。猪が突進してこないことを祈りながら、横の川に落ちないようになるべく道の真ん中を走る。何年も通い慣れている道だけど、どこを走っているのかわかりにくいので、非常に長く感じる。
今日は時間の関係で短縮バージョン。終点まで行かないので分岐を見落とさないように気をつける。無事分岐を発見し、川を渡り、細いシングルトラックに入る。沢筋から尾根道に担ぎ上げると状況は一変し、空が開け、非常に明るい。日の出はまだだけどもうライトは必要ない。
路面の状態がよく、道幅は狭いけどいつも走っているコースよりギャップは少ないので気楽に走れる。ただそこらじゅうが落ち葉で覆われているのでスピードを出しすぎるとブレーキをかけても落ち葉ごと滑って谷に落ちる危険がある。
気持ちよく走っていた7時過ぎ、正面から陽が昇り始めた。濃厚な黄味みたいな濃いオレンジ色で、ちょっとキュンとした。そのまま朝日を追うように走り、たぶんこの山ではここが一番美しい日の出が見れるだろうというポイントを見つける。近いうちにここでもう一度日の出を見てみたい。下に降りて7時30分頃。
帰宅して、風呂に入り、着替えて、9時から保育園の餅つきのお手伝い。餅をついていると仕事場から連絡がある。納品を一件忘れていた。