社会の宿題

長女(中一)の嵯峨に関係の深い歴史上の人物を調べるという宿題。
今住んでいる町名が六道町。六道というだけあって六波羅六道珍皇寺と関係が深い。明治くらいまでここに福生寺という寺があってそこの井戸が冥府とつながっていたといわれる。六道珍皇寺の空井戸からあの世に入り、福生寺の空井戸からこの世に戻る。あの世とこの世を結ぶ、一方通行の通路があったそうだ。
福生寺に残っていたものが薬師寺にあるというので子供と一緒に見に行った。
中央小野篁作の像。

篁がいつものように地獄に行くと、いつもは大勢の人が焼かれているのに、その日はたった一人だけ焼かれていた。よく見ると僧である。さぞかし悪いことをしたのですねとその僧に聞くと、悪いことをした人の身代わりに焼かれているという。それに感動した篁が作った像らしい。
左奥が小野篁像で、左手前が閻魔大王。右は聖徳太子らしい。
福生寺の記録は少ない。
先代の薬師寺の和尚が聞き書きした福生寺の井戸の図。

非常に愛嬌がある絵。
六道には色々な意味があるが、どくろ→ろくろ→ろくどう、と派生したという話もある。どくろ、まさに骸骨である。六道はあの世の入り口で、ここで遺体を預かり六道珍皇寺の場合は鳥辺野へ、福生寺の場合は化野へ運んだそうだ。なるほど。