2015嵯峨祭菊鉾研究会、子供編

菊鉾では8年ほど前から人を付けて、小学生にも鉾の練習を指導し始め、すでに何人かは本番の鉾を差せるまでに育ちました。小さな頃から鉾を触っているので、鉾の扱いもうまく、力任せでは無く、器用に鉾を差します。これが大人から始めると、まずまっすぐ鉾が立たず、腕の力を使ってともかく鳴らそうとします。子供は力が無いので、まず鉾の重心を感じて、鉾をまっすぐ立てます。まっすぐ立てる鉾が軽く持てることを知っていて、重さは腰の帯で支え、次に重心移動で鈴を鳴らします。ちなみに小学5年の息子はまだ3年のキャリアですが、私が10年以上かかったことをすでにマスターしていて、もちろん身体が小さいのでまだ本鉾は持てませんが、あと3年もすれば追いつかれる勢いです。たぶん5年もすれば、こっちの方が危なかしくなって引退勧告を受けそうな気がします。
そういうジュニアからの鉾差しが本鉾組に上がってきたり、子供たちが横で練習していると、本鉾レギュラー陣も刺激を受けて、さらに技を磨くようになりました。
子供同士で、「あの人は足が上がってない」とか、「鈴がうまく鳴っている人と、鳴っていない人と、どこが違うのかわかる??」とか一人前の批評家です。

菊鉾の差し方、振り脚ができています。

差し替えも練習。

大人顔負けの真剣さ。カッコいいです。