パンターニ

ジロデイタリア13ステージ。
山岳ステージ。
いろいろな山岳ステージがあるがゴール間際に山岳があるコースは力のないものは次々とちぎれていくサバイバルなステージとなる可能性が高い。
最後の山岳、早々にルハノがアタック。前年の総合三位、山岳ジャージを獲得し、テロップには小さなパンターニ・・・
各チームのエースたちはルハノを見送る。この時点ではルハノは総合成績にそれほど脅威ではないからだ。
で、しばらくしてバッソらエースたちの集団に再び飲み込まれる。
そのまま逃げ切れればまさにパンターニのように感動を与えることができたかもしれないが、残念である。
ここから雨足が強まり、クネゴ、サボルディッリ、シモーニも遅れる。まさにサバイバル。
そこで気を吐いたのがピエポリ。自チームのエースシモーニを置き去りにし、バッソと頂上を目指す。結局下りでバッソをも置き去りにそのステージをとった。
それはルハノではなく自分がリトル・パンターニであることを証明するかのような素晴らしい走りであった。