フレイレ

フレイレ
筆入れではない。
オスカル・フレイレ。スペインの自転車選手で私の好きな選手の一人だ。
世界選手権に何度も勝っていることからわかるように、非常に重要なレースに勝つという強さのある選手。
で、今回ちょっと退屈な感じで見ていたツールドスイスで恐ろしいほどかっちょいい勝ち方をした。見ていて鳥肌が立った。
自転車のレースは見ていて非常に退屈なシーンが長く続く時があるが、そういう時間が長いほど最後のゴール前でドラマチックなことが起こると、めちゃくちゃ感動するのだ。
今回は数名の逃げにフレイレが乗っていて、フレイレがゴール勝負になると有利な展開。そこでランプレのコンメッソが先頭交代に加わらず、後ろに付き位置状態。
これにフレイレが抗議。
でもコンメッソは事情があるのだろうが交代に加わらない。
ま、そういうことはよくある。
で、そこで一人がさらに逃げたところ、そこへコンメッソが便乗。
あれ??
自転車レースで逃げて先頭交代をしないということは一般的には勝負を放棄することが暗黙の了解である。そこでコンメッソが逃げ出したので、フレイレが必死のコギで追い上げる。で追いついてコンメッソの後ろをぴったりマークし、無言の圧力数分。
ま、普通怒るわな。
で、そこからがおもしろい。
フレイレが四人で走っている途中、道路右側から中央分離帯にバニーホップして飛び乗る。で、道路左側へ降りる。そこから会心の逃げ。ほかの逃げていたメンバーが次々と追いかける大集団に飲み込まれる中、たった一人ゴールまで逃げ切った。集団はもう十メートルほど後ろまでせまっていたが、飲み込まれることなくゴールしたフレイレの笑顔はもう最高だった。
あーー素晴らしい。やっぱりロードで一回勝ちたいもんだ。
で、本日朝ロード。
途中知人と合流し平坦でアタックを受けた。
まったくかなわなかった。
相変わらず速い。
こういう人とはレースでゴールまで一緒に行っては絶対勝てないと痛感した。
やっぱ、パワーがいるなー。