朝ライド・ロード

五時起床。特に誰とも約束もなく、脚が前日のバトルでまだほんわかあついので、今日は自転車乗らんとこうかなー・・・と、マイナス・モード。でも自由になる時間というのは、いつでもあるものではないので、ロードで出発。ゆったり美山に行こう。美山で牛乳を飲んで帰ってこよう。ただそれだけのモチベーションで美山を目指す。片道50kmで往復だと100kmで、それにしては牛乳パック一つ(180ml?)はかなり小さいモチベーションである。それでもとりあえず走り出すきっかけにはなる。走りながら、美山のどこに牛がいるんだろうか?疑問に思いながら走る。
中川の集落には桜に変わってこいのぼり。山と山にロープをかけ、そこにこいのぼりが20匹ほどぶらさがっている。風が無い時は、こいのぼりの虫干しのような感じだが、風がある時は気持ちよさそうに泳いでいる。
こいのぼりよ、気持ちいいかい?おれもそこそこ気持ちいいよ。
そこから小野郷を越え、笠トンネルを越える。朝から水を飲んだだけで何も食べてないのでラーメンキャプテン前でオレンジジュースでも飲もうと思っていると、追い抜いていった車の人から声をかけられた。あ、お隣さんだ。自分の家のお隣さんではなく、知り合いの家のお隣さんだが、通称お隣さん。車に自転車を積んでいて、周山で走るつもりらしい。サンダイゴーで待ち合わせをして一緒に走ることにする。サンダイゴーまでひさしぶりに京都側から栗尾峠を下る。五里霧中。めちゃくちゃ視界悪し。おっかないの極地である。こんなところを下るレースがあったら、もう絶対出ない。もっとも嫌いな下りの一つだ。びびりまくりながらなんとか下り、サンダイゴーに到着。ここで缶コーヒーでパンを食べる。追加で背中にオレンジジュースを入れる。周山を自転車で走るのは非常に楽しいが、コンビニや自動販売機がほとんどないので、補給を持っていないと行き倒れることになるので要注意なのだ。で、そこからぼちぼち美山を目指す。美山までは風もなく、平和なツーリング。ただ天気はいいが、寒い。こっちはまだまだ油断ならない寒さだ。長指の手袋をしていても手がかじかんできて時々さすらないと感覚がなくなる。平地はおしゃべりしながらのサイクリング。レースが近いわけではないので、楽しく走る。深見峠もアタックをかけず終了。そこからの下り、ここの下りは栗尾と違いブレーキがほとんどいらない。緩いカーブが続き、気持ちよすぎ。こがないと少しスピードが落ちるので激コギで美山まで走る。70km近くまでスピードが上がるが、それほど怖くはない珍しいコースだ。
美山到着。赤橋の売店が開いていて、そこでおこわみたいな桜餅と栃餅を美山牛乳で食べる。おいしい。もちろん洗練された京都の和菓子もおいしいが、ここの素朴な餅もいい感じ。ま、おなかもすいてるし。で、お土産にしたいが重いのでやめた。好物の鯖すしもあったが、背中のポケットに入れて帰るうちに悪くなりそうなのでやめ。そこから日吉ダムをまわり、サンダイゴーへ。そこから車にのせてもらい帰宅。計90kmなり。気持ちいいツーリングだった。最初寒かったが、途中からは暑すぎず、風もなく、最高の天気。二人でしゃべりながら走っていると、あっという間の90kmだった。
途中朝市がところどころでやっていて、採れたての山菜やきのこなどがならんでいて非常に興味深い。今日はこごみ、というわらびの親分みたいな山菜を購入し、背中に入れて持ち帰った。さっとゆでて辛しマヨネーズで食べた。ブロッコリーとほうれん草の、あいのこみたいな味。あくや苦みは期待したほどではなく、普通においしい味だった。かばんを持たずに走る派なのでたいして買い物ができないが、いつかリュックを背負ってきて地鶏とかキノコとかいっぱい買って、家で料理したい。シンプルにローズマリーと塩コショウで炒めてもいいし、バルサミコソースでもうまそうだ。