2015嵯峨祭菊鉾研究会、子供編
菊鉾では8年ほど前から人を付けて、小学生にも鉾の練習を指導し始め、すでに何人かは本番の鉾を差せるまでに育ちました。小さな頃から鉾を触っているので、鉾の扱いもうまく、力任せでは無く、器用に鉾を差します。これが大人から始めると、まずまっすぐ鉾が立たず、腕の力を使ってともかく鳴らそうとします。子供は力が無いので、まず鉾の重心を感じて、鉾をまっすぐ立てます。まっすぐ立てる鉾が軽く持てることを知っていて、重さは腰の帯で支え、次に重心移動で鈴を鳴らします。ちなみに小学5年の息子はまだ3年のキャリアですが、私が10年以上かかったことをすでにマスターしていて、もちろん身体が小さいのでまだ本鉾は持てませんが、あと3年もすれば追いつかれる勢いです。たぶん5年もすれば、こっちの方が危なかしくなって引退勧告を受けそうな気がします。
そういうジュニアからの鉾差しが本鉾組に上がってきたり、子供たちが横で練習していると、本鉾レギュラー陣も刺激を受けて、さらに技を磨くようになりました。
子供同士で、「あの人は足が上がってない」とか、「鈴がうまく鳴っている人と、鳴っていない人と、どこが違うのかわかる??」とか一人前の批評家です。
菊鉾の差し方、振り脚ができています。
差し替えも練習。
大人顔負けの真剣さ。カッコいいです。
2014嵯峨祭渡月橋にて
自転車の友達に撮影してもらった、2014の嵯峨祭の剣鉾の模様です。
私自身初めて鉾を持って渡月橋を渡りました。
橋の上は横からも突然風が吹くので、かなり気を使いますが、景観上、とても絵になる場所でもあります。
嵯峨祭終了
嵯峨祭還幸祭終了しました。
渡月橋の上で吹散飾りを付けて鉾を差すのは、風もあるので非常に緊張しましたが、いい経験ができました。背景の嵐山が緑が美しいです。
今年から菊鉾の責任者となり、四月から徐々に準備を始め、五月七日からは毎日、仕事中も祭のことを中心に動いてきました。
還幸祭終了後も後片付け、各方面へのお礼、反省会の準備、修理計画などいろいろ仕事が残っています。
その中で最も大きな仕事を一つ、本日済ませました。鉾の大年番の引き継ぎ。大年番は五本の鉾のうちの一本がその年の鉾全体の代表として取り仕切ることになります。
鉾の順列。今年は鳥居本、来年は四区が先頭です。
来年は鉾責任者二年目にして鉾全体に指示を出す立場となります。大きな役なので全鉾町に協力を求めながら進めたいと思います。
本日歴代の鉾の資料と鉾の隊列の先頭で振る旗を引き継ぎました。来年の祭まで大切に保管いたします。
written by iHatenaSync
嵯峨祭菊鉾研究会本鉾
2014年は5月7日から、雨で休んだ二日以外毎晩、日曜は昼夜と、たくさん練習できました。鉾差しはもちろんですが、元鉾差し、鉾管理委員会や、四区の三町内の役員のみなさんにも毎晩大変お世話になりました。それ以外にも食事の差し入れ、陣中御見舞などいっぱいいただき感謝しております。
今年は練習に小学生から中学生、高校生、大学生と幅広く、かつ熱心に参加してくれ、何人かは本番で差せるくらいに育ってきました。菊鉾の将来が楽しみです。大人の方も鉾を差す以外にも、鉾の差し上げ、差し替えなど、例年不安な部分の練習がよくできたと思います。
私は今年から菊鉾の責任者となり、裏方の仕事が非常に多くなりました。打ち合わせも多く大変な事も増えましたが、他の鉾の方とも話をする機会が増え、いろいろ勉強になったことも多かったと思います。
さて自分自身の鉾の技術の部分ですが、加齢からくるのか、精進不足なのか、ビデオに撮ってみるとリズムも自分が思っているより速いし、ヨタヨタしているし、鈴を当てる時に腰も落とせてないし、剣や棹のしなりも使えていない。なんか鉾差しとして下り坂に入っていることを実感します。今は若い時のようにいい音を出してカッコ良く差したいというよりは、菊鉾の伝統的な差し方に近づけたいという気持ち、その技術を次の世代に伝えたいという気持ちが大きいです。でも自分が伝統にまだ近づいていないというのは寂しいです。
まずは還幸祭を怪我や事故なく終了させることを最優先に、あとは当日楽しく鉾を差したいです。それが終わったらまた来年以降に向け何かできることがないか考えたいと思います。